先日、無事に2022年度のサマーキャンプが終了しました♪
2回目となるせかんどはうすのサマーキャンプで、海を使った体験は初開催!!
せかんどはうすの2施設と通常通われていないメンバーという色んなお友だちの集まった開催となりました。
初めて会ったメンバーで、色々トラブルもあったりしましたが小学生同士最終的には非常に仲良く2日間過ごしてくれました。
最近の豪雨などの影響も心配されましたが、2日間の天候も奇跡的というくらいに体験中、雨には当たることがほぼなく過ごすことが出来ました。
【1日目】
みんなで集合して一路岡山へ。
途中のサービスエリアで休憩した際には、もう兄弟やお父さんお母さんに向けてお土産を買っていたり、自動販売機でジュースを買っている子どもたちが見受けられみんなしっかりしているな~と改めて関心。
道中、名探偵コナンのDVDを見ながら行く予定が車内機器の都合でドラえもんのDVDを見ることになりましたが、みんな楽しく誰一人車酔いをすることなく目的の昼食会場へ到着。
(カレーと新幹線)
昼食会場では、カツカレーを食べましたが、少し子どもたちにとっては辛かったみたいでしたが、出来る限りみんな頑張って食べてくれていました。
この場所は、新幹線が横を通る場所でもあり、カレーを食べながら新幹線を見て、
「今の何両?」
「色が違う新幹線が走っている」
「あの新幹線はどこにいくのかな?」
「こっちが博多?こっちが大阪?」
など興味を持ちながら楽しく過ごしてくれました。
(お菓子を買いに)
昼食後は、目的地の一つ「日本一の駄菓子屋」へ。
「その場所は桃園小よりどのくらい大きいの?」
「体育館と比べるとどのくらい広い?」
「こんなところに本当に駄菓子屋があるの?」など子どもたちにとっては初めての経験する場所に興味深々の様子で到着。
せかんどはうすでは、毎日のお菓子を「予算」という形式をとって駄菓子屋感覚でお金の数字を覚えていってもらっています。
道中では、今回の予算200円ということを説明して、チームで動いてくださいと伝えると、現地では上級生が進んでチームを引っ張っていってくれました。
初めて行く子どもたちが多い中、せかんどはうすでは毎日予算通りお菓子を選ぶことをしてもらっているので、一年生でも少しサポートをすればみんな予算通りに購入することが出来ていました。
中には、自分のお小遣いを使って予算と併せて購入したり、おもちゃやガムなど自分が本当に欲しいものを選んでくれ、時間内にみんな任務を完了して大満足で戻ってこれました。
(フェリーで前島へ)
今度はフェリーに乗るために牛窓港へ。
少し早い到着で、みんな岸壁で海を見てクラゲなど生き物観察。
いい天気でしたが波が少し強く、さっそく靴を濡らしている子どもも。
そのあと、いざフェリーへ乗船。
「バスは船に乗れないでしょう?」
「こんな大きいバスはどこに置くの?」など半信半疑でいた子どもたちも、いざ船が対岸から近づいてくると
「フェリーって大きいからバスに乗れるね!」など実際に見て体験して感じることで子どもたちにはいい印象を持ってもらえたかと思います。
フェリー乗船中はバスのなかにいましたが、フェリーに乗ってる間でもバスに乗っている不思議な感覚を楽しんでもらいました。
(前島上陸)
前島に到着後、山道を走っていきましたので少し一工夫。
周りの風景を見ながら酔わないよう色んな問いかけをしながら走っていると
「今北の方向に進んでる?」
「いや南じゃないの?」
「前島って名前は、あの島の前にあるから前島なの?」
など鋭い質問が飛び、実際に自分たちが行っている島のことにも興味を持ってもらった様子でした。
長いバスの旅も終わり、ようやく施設へ到着。
施設に入った子どもたちは自分のお泊りするお部屋に入って二段ベッドがある事に大興奮。
少し興奮しすぎた子どもたちは二段ベッドの上ではしゃいでいました。
(1日目の体験スタート)
みんな着換えが終っていかだに乗って海へ出ていく体験がスタート!
現地スタッフの話をよく聞き、3チームで分かれていかだとオールと救命胴衣を着用してスタート。
瀬戸内海では珍しく白波が立っている状態で風が出ていたので向かい風に向かっていかだを漕いでいくスタイルで少し厳しい条件だったかもしれません。
人数が多くなっているチームは重量のせいか全く前に進まず、風の影響をもろに受けた状態のチームや、風に負けずにスムーズに進むチーム。
それぞれのチームはみんなで助け合って何とか大海原へ。
座る場所も自分たちで決めたので、あるチームの女の子2人組が一番後ろを漕ぐと自ら申し出てくれて一番後ろを段取り「自分たちが後ろをやる!」と宣言。
しかし、帰ってきた時には後ろで漕ぐことがこんなに難しいとは思わなかったと言っていました。
自分が思い描いた事を体験できたことが一番の収穫だと女の子が言っていた言葉が非常に素晴らしい考えだと思いました。
これこそ「体験」→「学び」ですね。
また風に負けてしまったチームもあった今回のいかだ漕ぎですが、自然の影響というものをもろに感じたことが子どもたちにとっては非常に有意義なことでした。
(お風呂タイム)
海に入った体を洗うために自分一人で着替え準備し自分で体を洗ったり浴槽で暖まったり、きちんと自分のことは自分で出来ていました。
(夕食タイム)
お腹空いたとみんなが言った夕食タイム、自分が食べれる範囲でご飯をよそったりお茶を入れたり自分たちのことは自分たちですることしっかり学んでくれたかと思います。
全て食べきる子や残してしまう子もいましたが全体的には満足してご飯を食べていました。
中にはここのご飯がすごい美味しいと言ってくれる子もいました。
(夜間生活スタート)
そこから少しの自由時間を挟んで夜の体験活動がスタート。
スタートする時間に対岸本州側の天候が激しい雷が鳴っているくらいの天候でしたので少し予定を変えて海ほたるの観察をスタート。
屋根の下で集まっていましたが、雷の音にすごい敏感に反応している子どもたちもいて自然の体験を天候でも感じてもらったかと思います。
その後、続いて天体観測をやる予定でしたが天候の回復を待って30分後ぐらいにスタートできました。
続けてやらなかったので参加してくれるメンバーは2人と非常に少なかったですが、この2人にとっては非常に良い体験が出来たかと思います。
日本でも数台しかない大型の天体観測台から今回は「月」を見ました。
先ほどの天気とはうってかわって晴天になり空の星が非常にきれいに見え、大阪で見る星空とは全く違うことに子どもたちはびっくりしていました。普段大阪では見ることができない夜空を見ることで子どもたちは非常に感激している様子。
残っていた子どもたちも偶然に対岸で上がった花火を見ることができ、シークレットで行われてた花火なので見れた子どもたちもラッキーでした。
その後みんなで寝る準備。
じつはここでは、自分の布団は自分で敷くことになっており、スタッフがみんなみ見本を教えていきました。
そのあと、5年生は1年生のみんなのサポートに回り、自分たちの布団が完成。
ここから長い夜がスタート。。。
子どもたちにとっては初めての経験が多くなりテンションが非常に高い状態での夜。
中には夜遅くまで起きている子供や夜中に何度も起きてしまう子どもたちもいてそのぶん普段とは違う生活で高揚感もかなりあったかと思います。
ちなみにお泊りでやはり気になるのがおねしょ問題。今回心配の声を保護者さんから頂いていましたが、そんなことはみんな気にせずきちんと一晩過ごせていました。
【二日目】
みんな体調が変わらず無事にスタート。
しかし朝は非常に早い動き出しでスタッフは。。。
(お散歩タイム)
朝は少し時間があったので希望者だけで周りを散歩しに行きました。
桟橋のところで海を眺めているとこの付近に住んでいる「スナメリ」を偶然見ることができました。
非常に貴重な体験を子どもたちができたかと思います。
(朝食タイム)
朝食も骨がある鮭の朝ごはんでしたが骨をきっちり覗いて食べている様子もありました。
中には味噌汁を何杯もおかわりする子もいてこちらの食事に満足してくれていたみたいです。
(釣り体験と塩作り体験)
二日目の体験は釣り体験と塩作り体験に分かれてスタート。
釣り体験は自分で竿を持って生きている餌を針につけて海に落とすという基本的な釣りのスタイルで実施。
初めてする子が多かったのでどのように餌をつけたらいいのかわからない子などスタッフがサポートしながら実施しました。
子どもたちはどのように魚が食いつくのかなど全くわからない子が多かったので、一番初めに釣り上げた子は小さい魚でしたが勢いよく上げてしまい魚がすぐに死んでしまいましたが、このことについても次からの上げ方を学んでいる様子でした。
いろんなところに分かれて釣りをする中で最終的な釣果は6匹小さいものから大きいものまでみんなで釣ることができました。
塩作り体験については、昔から塩作りで使われている道具を見学。
そのあと場所を移動して、海水をお鍋で蒸発させながら丁寧に作っていき小さい小袋に自分のオリジナルの絵を書いてMy塩を作っていました。
みんなそれぞれの体験が終わってから今度は魚を捌く体験もしました。
小さい魚も大きい魚もそれぞれやりたい子が鱗を取ったり内臓を取ったりして調理してくれました。
(昼食タイム)
終了後最後のお昼ご飯がスタート。
自分たちで調理した魚を唐揚げにしてもらい1日目も同じでしたが今回は野菜いっぱいのカレーをみんなで食べました。
自分たちが釣った唐揚げについてはみんなおいしいおいしいとおかわりしてくれあっという間にすべてなくなりました。
施設の最後は自分たちで荷物をまとめて自分たちが使ったシーツなども返却して後片付けもきっちり行いました。
施設の人に見送ってもらい一路大阪へ受けてバスに乗って出発。
(帰り道)
少しの時間港で見学する時間はありましたので、その際に自分の帽子を海に落としてしまうアクシデントもありましたが、きちんと拾い上げて子どもたちはお礼の言葉も忘れずに言うことができていました。
港に着いた時から雲行きが怪しくなりはじめフェリーに乗る直前豪雨。
その後、一路大阪に向けてバスを走らせていましたが途中何度も大雨に見舞われ予定していた休憩施設に到着するも、雨で外に出れず変更して別のサービスエリアにより自分達のお土産を買って高槻に帰って行きました。
最後に
今回参加してもらったお友達はみんないい顔で帰ってきてくれました。
「自分たちのことは自分たちでする」
「自分たちの思いをカタチにする」
これらのことがいかに難しいことか、自分たちが思い描いてる通りには簡単にはならないことを学んでもらったかと思います。
ただ難しいことを経験することで、次にどのようにすれば対応できるのかなど実践をしたからこそ学べたことが多かったかと思います。
せかんどはうすでは自分達で考え自分達で行動することを主に取り入れていますが、今回のサマーキャンプについてもそれが活かされたことが多かったかと思います。
二日間の日程でこれまでないことをしてきましたが今まで以上に子どもたちは強くなったかと思います。
いろんなことを通してこれからも色んな「学び」をして欲しいと思っています 。
来年も楽しい企画が出来るよう調整していきます!